修行の場と癒しの場
ⅱ 修行の場と癒しの場
摂食障害の回復モデルは人それぞれである。その中で自助グループは回復にたどり着くためのツールとして利用されている。自助グループの歴史は、1980年代に登場し始め、欧米の自助グループの在り方がそのまま「輸入」された、日本人にとってはなじみの薄いものであった。
しかし当事者の好みや適正があるため、一概に「日本人は西洋式の自助グループに合わない」ということはできない。現在もOAやNABAは多くの会員数を抱え、日本では有数の規模を誇る自助グループである。
しかし自助グループのような自助グループでは、「欧米的」自助グループに違和感を抱いている当事者がいたことも事実なのである。自助グループでは運営者によって「より自然に近い形」=日常性を彷彿させる環境づくりが現在も手さぐりの中で行われている。そしてそのような場で参加者に求められることは、人には言えない悩みや疑問を「言葉にして表す」ということなのである。